その他のお知らせ
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熊本地震の被災地を視察しました

熊本地震の本震発生からちょうど5カ月を経た9月16日、部分的にではありますが、その被災地の状況を見て回ることができました。以下に、簡単に報告しておきます。

 

石垣が崩れた熊本城。手前は戌亥櫓、奥は大天守など

【熊本城】

石垣は大きく崩れたままで、大天守や小天守を含む建築物も損壊した姿をさらしています。一般の見学者はこうした場所へ近づくことはできませんが、二の丸駐車場を起点としてお堀に沿った徒歩での見学コースが設けられ、現状をしっかりと確認することはできます。多くの解説ボランティアの方々が待機しておられ、訪れた旅行者に対して被災時の説明をしておられるのが印象的でした。熊本城内には九州森林管理局の監物台樹木園があり、ここも被害を受けましたが、8月から再び開園して四季の花々を楽しめるようになりました。

 

益城町の中心部で倒壊した木山神宮の本殿

【益城町】

震度7の強い揺れに2度襲われた町内で、特に被害が集中した町役場周辺から秋津川沿いの地域を歩きました。被災建物の応急危険度判定で「危険」とされたことを示す赤い紙が多くの住宅の玄関に貼られたままでした。中心部にある木山神宮も本殿などが倒壊した状態を見ることができました。被災建物の撤去はようやく本格化した段階で、壊れた屋根や壁を壊す重機や解体材を運ぶトラックの姿が目につきました。ただ、ここにも損壊を免れた住宅は相当数存在します。何が被害の有無を分けたのか。さらなる検証が待たれます。

 

【阿蘇外輪山】

ヒガンバナが咲く狩尾地区。奥に見える山腹崩壊は森林で食い止められた

阿蘇地方の山地においては、上部に放牧や採草用の草地が広がり、山裾に森林が広がっているという利用形態を特徴として挙げることができます。肉牛や乳牛の飼育が盛んな土地ならではのことです。今回の地震では、山の上部の草原に亀裂が入り、大小さまざまな規模の山腹崩壊が発生しました。阿蘇市狩尾地区では、崩れ落ちた土砂の移動が下部の森林内で食い止められた様子を見ることができます。さらに下には集落の住宅も散在していますので、森による防災効果が発揮されたと評価することもできるようです。

 

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