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クマの爪あと、ふかふか落ち葉 晩秋の玉原高原を歩きました

幹についたクマの爪あとをチェック
群馬・玉原高原で自然環境の保全に努めている「利根沼田自然を愛する会」が11月11日(日)に開催した年内最後の定例観察会に参加しました。「森の博物館玉原・楽迎員」の解説を聴きながら、三つのグループに分かれてブナ平や玉原湿原、玉原湖の周辺などを歩きました。
玉原高原ではすでに降雪があり、この日のスタートの午前10時の気温は約3度。冷たい風が吹く中、玉原湖を一周するグループに加わりました。
紅葉も終わり、足元はふかふかの落ち葉。シラカバやダケカンバの白が青空に映え、樹上にいる野鳥の姿やヤドリギもよく見えます。途中、クマが木に登った爪あとやケヤマハンノキにできた根粒菌のこぶ、キノコや木の実などについて解説してもらいました。
玉原高原一帯はまもなく本格的に雪が降り、来年春まで豪雪で閉ざされます。このため、自然観察の終了後、湿原のミズバショウをシカの食害から保護するネットを外すなど、冬を迎える準備をしました。

冬を前にミズバショウを保護するネットを外す作業