緑の情報アラカルト
「玉原は雲の中に!」18.6.10観察会

ヒオウギアヤメ
6月10日(日)にあった霧に包まれた群馬・玉原での観察会を、古見満雄さんに報告していただきました。
台風5号の影響で、玉原は雲の中に入ってしまっています!本日は月例観察会です。いろいろな団体が玉原への入山を予定していたのですが、ほとんど中止になった様子です。
月例観察会は、よほどの荒天でない限り中止にはしませんので、雨天に慣れている方々が20名程集まり、入山でした。

ガクウラジロヨウラク
湿原は20m先が見えないくらい霧で霞んでいます。その中に浮かび上がるウラゲコバイケイソウやワタスゲ、ヒオウギアヤメやウラジロヨウラクもしっとりと濡れ、滴を溜めていました。また沢筋を好むサワフタギの花は、霧の白さに負けじと花の白さが際だっていました。
水源ルートからブナ平に登りましたが、ブナ林も霧の中にブナのシルエットが浮かび上がる素晴らしいロケーションでした。そんななか、突然鳥が落ちてきました。アカゲラの幼鳥の様子、まだ羽化まもなく上手に飛べない様子でした。

玉原湿原
何処かで親鳥が見ているのだと想いますが無事に育つことを期待しましょう。
足下にポツポツとギンリョウソウが出てきています。私は「玉原の木霊」と想っていますので、参加者に「心がピュアな方じゃないと、見えませんからね~!!」と話すのですが、どうやら全員見ることが出来た様子でした!!

ギンリョウソウ
追伸:パトロール報告が遅れています。最近はフェイスブックへの書き込みが優先されてしまっていますので、「利根沼田・自然を愛する会」のページをご覧いただけたらと想っています。
古見満雄
群馬県自然保護指導員 国有林野保護監視員
Nacs-J自然観察指導員 森の博物館玉原楽迎員
利根沼田自然を愛する会 副会長

サワフタギ

ブナ平