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「立木染」:木でできた「宝石」

木でできた「宝石」が作られているという次のような記事が、先日の朝日新聞和歌山県版に載っていました。19日まで東京・日本橋の三越本店で開かれた「和歌山のものづくり展」で展示即売されるということでしたので、見に行ってみました。間伐する木に少し手を加えることで、木とは思えないようなアクセサリーに変わる不思議を、強烈に感じることができました。予想を上回るお値段が付けられていましたが、同じものが二つとない作品を生み出す手間と努力を考えれば、それなりに納得はできます。里山のもたらすこの恵みを、多くの方々に理解してもらえると良いですね。

 

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●立木染の作品。どれも一点もの(朝日新聞)

田辺市本宮町の工房で色鮮やかなペンダントが制作されている。まるで宝石のようだが、手にとると驚くほど軽い。実は木製。重さは7グラム前後で、500円玉と同じくらいだ。同市で林業を営む吉水栄樹(まさき)さん(52)が、間伐で処分される木を利用し、「立木染(たちきぞめ)」という技法で作っている。

 

 

立木染は、木の根元に注入した染料によって木の中を染めあげる技法だ。「着色の具合は木の葉の量や天候に左右される。どんな状態になっているか、切ってみるまで分かりません」と吉水さん。根元から高さ2~3メートルまで色づくのに早くても約4カ月はかかるという。

 

染めた木を伐採し、板状にしてペンダントの形に切り出す。「切ったときの木目や色の現れ方を考えながらの作業。自分自身のセンスが問われ、毎回悩ませられる」。サンドペーパーで何度も磨き上げ、光沢を出すための塗装など加工を施して完成だ。作り上げたペンダントは、すべて一点物。「一つ一つがこだわりの一品です」

 

代々林業を営んできた吉水さんと父親が「捨てられてしまう木材をなんとか再利用できないか」と1990年ころに始めた。制作できる数は限られるが、ファンも増えてきた。14~19日には東京都中央区の日本橋三越本店で開かれる「和歌山のものづくり展」でも展示販売する。ペンダントのほか、バレッタやブローチもある。

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