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都市の湿地を大切にしたい!

2月2日は「世界湿地の日」。1971年のこの日に、ラムサール条約が採択されたことにちなんだものです。そして今年、国連大学で開かれた記念シンポジウムのテーマは「都市の湿地を守ろう」でした。折しも、東京湾の三枚洲(東京都立葛西海浜公園の周辺)を、今年10月にドバイで開催される予定の条約会議で、東京都内初の条約湿地に登録しようという活動も広がっている時期ですので、協会からも参加してきました。シンポジウムには100人を超す参加者が集まりました。

 

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●「世界湿地の日」を記念して開かれたシンポジウム

都市周辺の干潟や藻場、湖沼、河川などの湿地は、これまでの都市開発の中で、容易に新たな土地を確保できる場所として、土砂やごみで埋め立てられる対象でした。しかし、近年になって都市の湿地を見直す動きが活発になり、①洪水の軽減②飲料水の供給③水質の改善④気温上昇や過乾燥の抑制⑤生活の質の向上⑥資源の提供、といった役割が見直されています。

 

 

シンポジウムでは、「干潟を保全して利活用を図る」という東京都、暮らしの中で「里潟」を活かしている新潟市の他、ウガンダのナキヴボ湿地、ラオスのタット・ルアン湿地など発展途上国の首都近郊で湿地の機能を都市生活に活用している事例も紹介されました。

 

埋め立て等によって都市の湿地が失われた過去は、人類にとって負の遺産です。そうした反省を踏まえて、都市の湿地の保全と活用が、今後進んでいくことを期待します。シンポジウムの参加者からは、移転する築地市場(東京都中央区)の跡地に、湿地を再生させるというアイデアも出されていました。跡地の一部だけでも、隅田川や浜離宮庭園に隣接する自然な湿地として回復させることができるならば、とてもすばらしいことだと感じました。

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