緑の情報アラカルト
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“地衣類”の地位向上!を目指した企画展

どこにでもいるはずなのに、ほとんど気付かれずにいる生き物の一つが“地衣類”でしょう。「それって何?」と思ったあなたをターゲットにした企画展「地衣類―藻類と共生した菌類たち―」が、東京・上野の国立科学博物館で開かれています(2018年3月4日まで。入館料のみで見学可能)。

 

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●地衣類に擬態したガの仲間、キバラケンモンの翅模様のマントを持ちながら、地衣類の着生した木の幹に隠れている大村嘉人さん。会場では、こんな写真も撮れます

一見すると地味な「地衣類」ですが、同館が所蔵する約25 万点の地衣類標本から約70 点を厳選し、街なかのコンクリート壁や街路樹の幹から、果ては高山や熱帯、南極など様々な環境に生きる地衣類の姿を紹介しています。人の暮らしとの関わりや、含まれる化学成分、鳥の目をごかますため地衣類に擬態した翅模様を持つガの存在などについても説明されています。

 

名前に「○○ゴケ」というものが多く、見た目も似ているコケ植物と混同されがちな地衣類ですが、内部の構造は全く違って、菌類が藻類と共生した“スーパー生物”と呼べる存在です。展示に関わった同館の大村嘉人研究主幹は、今回の展示を通して「“地衣類”の地位向上!」を目指しているそうです。

 

地衣類に関心を抱いた方は、大村さんの著書『街なかの地衣類ハンドブック』もどうぞ。このハンドブックと連動したまとめサイト「みんなでやろう 地衣類GO!」も大村さんが管理者となって開設されています。

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