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木から生まれた伝統工芸と新素材がコラボ

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●CNF添加の漆を塗った漆器。石井昭さん制作

ウルシの木から採れる天然塗料の漆に、木材から得られる新素材のセルロースナノファイバー(CNF)を添加することで、従来の漆よりも光沢が増して強度も高まることを、日本製紙が明治大学名誉教授の宮腰哲雄さんと漆芸家の石井昭さんの協力を得て確認したそうです。このCNF添加の漆を塗った漆器が12月7-9日開催の展示会「エコプロ2017」に展示されていましたので、伝統工芸と新素材が融合した作品をじっくり眺めてきました。

 

木でできた器に漆を塗った漆器が、伝統工芸品として各地で作られてきたのは、ご存じでしょう。漆は美しい色合いを持ちながら独特の光沢を放ちますし、耐久性を増して木製の器を長持ちさせることもできます。こうした機能を一層向上させるため、漆と同じように木から生まれた新素材のCNFとのコラボを思い立ったそうです。

 

3者は約2年前から共同研究を進め、漆へのCNF添加の手法を確立するとともに、その効果を調べました。その結果、CNFを添加すると、添加しない場合に比べて、塗面の光沢が向上すること、そして曲げ強度が応力として数十%以上アップすることが確認できたのだそうです。このようにして新しい漆塗料の開発が進むことで、長く受け継がれてきた漆芸の技が、また新たな輝きを発するようになるでしょう。そんな展開を期待しています。

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