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歴博が特集展示「国立公園 今昔」を開催中

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●観光地として大衆化された国立公園では、こんな土産物も売られていた=「国立公園 今昔」の展示から

国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)が、今夏から2018年1月8日まで特集展示「国立公園 今昔」を開いています。国立公園法の施行は戦前の1931年で、3年後の1934年に日本初の国立公園(瀬戸内海、雲仙、霧島の3カ所)が誕生しました。国立公園は日本を代表する優れた自然の風景地で、森林はその多くを占めます。当時は指定を受けると、外国人向けの観光地としての箔が付いたようです。また戦局が拡大する中では、国民が心身を鍛錬する「健民地」としても位置付けられました。日本の統治下にあった台湾でも1937年に国立公園が設置され、展示品の中には新高阿里山国立公園などの資料も見ることができます。

 

戦後には、観光の大衆化が進むにつれて、国立公園の名前が書かれた様々な土産物が大量に販売されるようになりました。年配の方なら、ペナントや提灯などを買い求めた記憶がおありではないでしょうか。会場ではそんな品々も見られます。とは言え、自然保護の声が高まるにつれ、保護区としての国立公園の役割も注目されてきました。最近では、世界遺産等の指定につながる保護担保措置として、あるいは地域創成・震災復興の一助となる存在などとして、さまざまな役割が期待されるようになっています。誕生から1世紀近くの間、揺れ動いてきた国立公園の姿を振り返ることができる展示は小規模ながらも、充実した内容であると感じました。

※国立公園に関心を持たれたら、今年発行されたこんな本も参考になります。

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