ブックガイド

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●山のきもち 森林業が「ほっとする社会」をつくる

山本悟著 東京農大出版会 本体1600 円+税

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ところが、最近はそうとは限らない。「林業の成長産業化を推進する」という積極的な目標が掲げられ、「森林資源の蓄積量は約49億m3に拡大」「木材自給率が30%を突破」「林業を目指す若者が増えてきた」など、状況の変化が指摘される。伝統が重視されてきた

世界に、自伐型林業、CLT(直交集成板)、バイオマス、セルロースナノファイバーといったあまり耳慣れない言葉が定着してきている。地球温暖化や災害への対策、メンタルケアや教育の観点からも森への期待は膨らむ。

著者は多くの現場を訪ね、多くの声を聴いた。本書からは、様々な課題を抱えながらも、森や林業を変えようとしている人たちの息遣いが伝わってくる。

(「グリーン・パワー」2016年11月号から)

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