ブックガイド

ブックガイド

●哺乳類のかたち~種を識別する掟と鍵~

川口敏著 文一総合出版 定価・本体2400円+税

109 日本で見られる哺乳類を対象に、研究者たちがどのように種を識別してきたのか、そのノウハウをまとめた読み物です。視角の世界に生きる人間が、嗅覚や聴覚の世界に生きる哺乳類を識別するには、外見だけではなく、骨格や歯、体の大きさなど、さまざまな部位を見て細かい違いを探す必要があります。本書では「哺乳類の分類はまだ未完成」という点から始まり、哺乳類の見方(分類法)が時代とともに変わってきたことを、著者独特の語り口でまとめています。
また本書の大きな魅力は、著者が書き下ろした高精密な図版「理科系アート」の数々です。毛並みの柔らかさまで伝わる写真のような細密画、細かい凹凸や陰影まで明瞭にわかる骨の説明図、通常の図鑑には載らないような内部形態のイラストなど、哺乳類に興味がある人だけでなく、生物の形状に関心のあるイラストレーターなど、美術系の人へも訴求できる内容です。
(出版社の新刊案内より抜粋)

PAGE TOP