ブックガイド

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●温暖化対策で熱帯林は救えるか  住民と森林保全の相利的な関係を目指して

奥田敏統 編  文一総合出版 本体2500 円+税

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緑豊かな熱帯林が姿を消している。多くの動植物が暮らす生物多様性の高い生態系として、地球温暖化を促す二酸化炭素(CO2)の吸収源として、その貴重さは広く認識されている。それでも減少が続くのは、熱帯林を抱える発展途上国では、住民の多くが自然資源に生活を依存しているからだ。

 

熱帯林保全のため、森林の減少や劣化によるCO2発生を抑え、その経済的価値を国際的に売買する仕組み(REDD+)が動き始めた。ただし、住民生活が不利益を被るようでは協力を得られず、温暖化対策や熱帯林保全と、住民の便益との両立を図らなければならないという意識の高まりが生まれた。

 

資源収奪的でない住民林業やアグロフォレストリー、エコツーリズムなどは取り組むべき形であろう。準備と試行に時間をかけつつ、どのように実践していくかが問われている。

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