ブックガイド

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●バッタハンドブック

槐真史 著  文一総合出版 1800円+税

幼虫と成虫、緑色型と茶色型の違いも紹介

 

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カラーで160ページに及ぶこのハンドブックが取り上げているのは、このうち本州~九州(島嶼、高山を除く)に分布するバッタ上科(バッタ科とオンブバッタ科)だという。国内には計70種が知られているようだが、目次に名前が挙がっているのはトノサマバッタやクルマバッタ、ショウリョウバッタ、オンブバッタなど20種だけ(他にコラム欄で紹介されている種類がいくつかある)。少ないようにも思えるが、なんと1種につき5~8ページを割いて齢別の幼虫や成虫の区別、同じ種類でも緑色だったり茶色だったりする体色の変化、そして食性などの生態的特徴まで盛りだくさんに紹介してある。

 

これだけ説明してあれば、20種についてはばっちり区別ができそうだが、識別点をとても覚えきれそうにない。となると、きっと多くのバッタ好きが、このハンドブックを手に草原へと繰り出すに違いない。しかし、そこにはコオロギやキリギリスの仲間もいて、これまた区別が難しい。ぜひ次は、コオロギやキリギリスのハンドブックの出版も手掛けてほしい。

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